きょくめも!

ちゃんかわのブログ

作ってドヤろう!2 Aメロ編

とりあえず一曲作ろう、名付けて「作ってドヤろう!」シリーズ!

今回で2回目です。

 

・・・で、前回をみてわかるように、これ最初にサビを作ってからAメロ、Bメロって作っていく流れなのですが・・・。

 

わたくしちゃんかわ、ある問題に気づきました。

 

 

このシリーズ、先にサビができちゃってて盛り上がりに欠けてね?

 

 

いうなれば、花火大会行くのに友達と待ち合わせしてるときに花火上がっちゃってるみたいな自体なわけでございます。

「この曲のサビどうなるんだろ、わくわく!」感もなにもあったものではありません。

 

とはいえ、ポジティブにいえば実用に特化したシリーズだとは言えます。

ものはいいようです。すいませんそういうことにしてください。。。

 

そんな昼間に花火が打ち終わったこのシリーズ。

 

今回はAメロを作っていきます。

 

桶屋が儲かるように先に風を吹かせる


超唐突ですが、風が吹くと桶屋が儲かるという言葉をご存知でしょうか。
風が吹くと、なんだかんだあって桶屋が儲かるってやつです。
これは、あるできごとが思いもしない結果の原因になってたりするという意味ですが、作曲にもこの理論を応用します。

つまりBメロという「どうやって桶屋がもうかるか」という「過程」をさきにつくるより、「風が吹く」という「原因」、すなわちAメロを作ってしまいます

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とりあえず「過程」はあとで考える!

 

するとAメロとサビのギャップが作りやすいのです。

 

もちろんBメロのイメージができている場合はBメロから作ってもOKです。

 ただ、サビを繋ぐようにBメロから先に作ると変化に乏しい意外性がかけたものになりがちなのです。なんというか、悪い意味でサビに引きずられてしまうんです。

 

 

それに、Aメロから作ったほうがどのようにサビに到達するか構想が練りやすいです。

A、Bメロと進み、サビで違うキーに転調するとしたら、先にAメロを違うキーで作り、BメロをAメロともサビにもつながるように調整する。ならまずAメロを普通に作ってBメロでつじつま合わせる。異論は思いますが、個人的にはこのほうがやりやすかったりします。

 

ということで、Bメロを後回しにしてまずはAメロを作っていきます。

 

初めのコード


Aメロのコード進行は、どのコードから始めてもいいのですが、サビが「F」から始まっているのでF以外のコードにしたいと思います。


確かにFからやってもいいのですが、サビとは違うぜ感を出したいので、今回はそう作ってみます。すいません、完全に気分です

 

候補は色々考えられますが、今回はトニックコードにしておきます。


トニックコードはその曲のキーを印象付け、曲のスタート感をだしてくれるので、出だしで使っておくと違和感なく聴き進めてもらいやすくなります

 

会話でいえば「ちょっと聞いてくださいよ、昨日・・・」と話し始める感じです。「あ、なんか話したいことがあるんだな」と自然と耳を傾けたくなりますよね。


一方、「ねぇ知ってる?」と突然切り出したいときもあるでしょう。

RPGだったら「はい」を選んでしまえば終了する会話ですが、そんな感じで変化球投げて相手の注目をひきたいときもあります。

そういうときはFやDmなどのサブドミナントコードを出だしに使うといいでしょう。

 

さて、C(Am)のトニックコードはCかAmになります。

AメロをCにすると、「明るいAメロからダークなサビに変わる」パターン。

Amにすると「Aメロもサビもダークなまま」になります。


今回は暗くて激しいロックのイメージにしたいのでAmにしました。

 


Amからはじまるコード進行は色々ありますが、今回は作りやすそうな小室進行でやってみます。

 

↓コード進行はこちら↓

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ディグリーでいうと「Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm」

 

このコード進行は、エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」やThe Gatzetteの「カシス」、黒うさPの「千本桜」などで使われているコード進行です。

小室哲哉さんがよく使ってた進行なのでこう呼ばれています。

 

コード進行を改良する

このまま小室進行を使ってもいいのですが、Bメロにつなぎやすくするために、最後の小節を少し改良します。

↓元のコード進行↓

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 最後の小節をドミナントコードにします。

やりかたは簡単、最後のAmをC(Am)のキーのドミナント、Gに変えるだけです。

 

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こうすることで、次に違うコードが来そうだな感がでてきます。

 

Aメロは玄関

イントロが庭だとしたら、Aメロは玄関といっていいかもしれません。


庭が手入れされ、部屋がたとえ整っていても、玄関が散らかっていたり、汚かったら誰も入ってくれません。あまり使わない靴は靴箱にしまい、砂埃をはいてマットをひいたりしてきれいにしていくのはAメロづくりでも同じです。

 

とはいえ、凝りすぎると初めて聞いた人は面食らってしまいます。

なるべくシンプルにして、「ちょっとサビがどうなるか気になるから聞いてみよ」と思わせるのが理想なのです。

 

いかにとっつきやすいメロディやアレンジにするか。

 Aメロをつくるときのポイントです。

 

メロディを作る


なじみやすいメロディにするため、出だしは歌いやすかったり、音程差が小さいメロディにしていきます。


音程差があると、どうしても盛り上がっちゃって、サビと差がつけにくくなるんです。それを意識しないで思いつくまま作ると「どこがサビわかんなくない?」「単調でおもしろくないんだけど・・・」な曲になります。

メリハリが大事なんです!


それに、音程差がないほうが歌いやすい

歌いやすい曲はとにかく耳に残るので好きになってもらいやすいのです。

Aメロは愛嬌が大事です。

 

ということでメロディ作って入れてみました。

 

 

メロディをいれただけでなく、ドラムパターンをちょっと修正してベースとギターも入れました。なるべく音数は減らして落ち着いた感じにしています。

 

次はAメロとサビを繋ぐBメロを作っていきます。